GoogleのCEOラリーペイジ氏のインタビューが面白かったので一部紹介します。
「私は多くの会社の経営のやり方は深刻に間違っているのではないかと心配している。毎日会社に来てやることといえば、自分とほぼ同じようなことをしている同業のライバルの頭をどうやったら思い切りひっぱたけるかなどという仕事のどこが面白いのだろう? そんことをしているからほとんどの会社は次第に衰退していくことになるのだ」
本当にその通りだなと思いました。
この仕事をしていると、
クライアントさんの同業他社さんの頭のひっぱたき方をクライアントさんと一緒に考えている事がよくあります。
ただ、そうじゃないんすよね。はい。
今、同じマーケットの中で競合他社の頭を引っぱたいたところで、
エンドユーザーにとっては、ただ、提供者が違うだけ。
確かに、その事業は人の幸せに貢献しているのかもしれないけど、
別にその事業者じゃなくても人の幸せに貢献しているかもな、
とか思うと、競争によるサービスの質の向上は期待できるかもしれないが、
それでも、自己満足の領域を抜けない、社会全体から見たら、ムダな競争にパワーを使っているマーケットって、たくさんあるなぁと感じます。
じゃあどうなったらいいかって言うと、
競合他社との差別化をして同じ市場の中でパイ争いをするのではなく、
既存マーケットと比べたら、規模は全然小さくてもいいので、
独自のマーケットを創り出して、類似マーケットとの差別化をする、
というところに持っていけると、競争のないオンリーワンな事業になるなぁと。
参入障壁の低い事業においては、
独自のマーケットを創り出しても、時間が経てば、真似する会社が出てきて、
またオンリーワンじゃなくなってくるのですが、
常に、オンリーワンのマーケット創造に挑戦し続ける事が、経営者の本来の仕事な気がします。
経営者として、自分もそうありたいと、ラリー氏の記事を読んで、強く感じました。