どの人も、今まで生きてきたバックグラウンドが違って当たり前ですから、
言葉の意味や解釈はそれぞれに違います。
「赤」という言葉が表す色、印象はそれぞれ違います。
「嬉しい」という言葉が表す感覚、イメージはそれぞれ違います。
言葉は、言葉が先に産まれたのでなく、
言葉に替えてでも伝えたいモノ、イメージ、感覚、があって、
それが先にあった上で、言葉が産まれますので、
言葉自体、抽象的な代名詞でしかなく、
言葉の起源となる「何か」は、生きてきたバックグラウンドが違えば、
当然違ってきます。
そのため、相手の言葉を、自分の中のバッググラウンドで解釈すると、
同じ日本語を使っているのに、
伝わりきらない事や、誤解してしまう事が出てきます。
なので、お客さんと話す時や、ホームページの文章を考える際に、日常会話においても、
「自分語で話すのでなく、相手の言語で話す」
「言っている事を聞くのではなく、何を言おうとしているのかを聞く」
という事が大切なんだと思います。
何を言おうとしているのかが分からなければ、分かるまで聞く。
言っている事が伝わらないのであれば、分かってもらえるまで伝える。
実際、相手自身が何を言おうとしているのか、
自分自身が何を言おうとしているのか、
を、自分でも認識していない事って結構ありますよね。
なので、相手を知ろうとしながら、自分の事を自分で知ろうとしながら、
お互いに自分自身、相手自身を知っていくのが、
コミュニケーションの本来の目的なんだと思います。
「言っている事」ではなく「言おうとしていること」を意識してコミュニケーションを取ると、
意外にシンプルなことが多いなぁって思います。
お客さんのディレクションをしていて、ふと思ったので、言葉について書いてみました。
あ、本年初コラムですね・・・今年もよろしくお願いします。